「思ってたのと違う…」と感じた新人放射線技師へ|すぐ辞める前に

学生、新人技師に向けて

「この職場、思ってたのと違う」と感じているあなたへ

新年度より診療放射線技師として入職した皆様、ご入職、社会人デビューおめでとうございます!

社会人になると、いろいろなところが学生の時と変わってくるので、今まで通りの生活スタイルでは通用しなくなるので早起きや就寝時間などで苦労している方も多いのではないでしょうか?

生活スタイルについては、1か月もすれば少しずつ慣れていくと思うので、もう少しだけ頑張ってみてください。ですが、一部の方はこのような違和感を感じている人もいるのではないでしょうか?

なんかこの職場、思っていたのと違うな~

入職前にしっかり多くの病院を比較検討して就活に力を入れていたとしても、このようなイメージと現実のギャップは発生してしまう恐れがあります。

違和感を抱くのはあなただけではない

診療放射線技師として就職したばかりなのに、「なんか違う…」「この職場、合わないかも」と感じていませんか?

もしかしたら、それはあなただけではありません。多くの新人技師が、入職前に描いていたイメージと現実とのギャップに悩みがちなんです。そしてこの悩みは診療放射線技師に限った話ではなく、どの職業でも起こりうることだといえるでしょう。

以下のような点で、違和感を感じた方も多いのではないでしょうか?

入職後に感じる違和感たち
  • 実習やネット情報との乖離
  • 職場の雰囲気や働き方の違和感
  • 上司、先輩技師との関係

近年は、「合わなければすぐに辞めて転職すればいい」「ストレスを感じたら逃げてもいい」という価値観も広まりつつあります。確かに、昔のように「石の上にも三年」と無理して耐え続けることが正解ではない時代かもしれません。

事実、きんちゃん自身も職場で合わない点を感じてから「転職」を2回経験しています。もし今後また、違和感を強く感じてそれが自分に受け入れられない場合は、転職を選択肢に入れてキャリア形成などの今後を考えるでしょう。

しかし、それでも私は、すぐに辞める前に一度立ち止まって考えてみてほしいと思います。ここからはあえて、「石の上にも三年」とどまることの良さも伝えさせてください。

逃げることが悪いとは言いません。でも…

「逃げたい」と思うことは悪いことではありません。誰だって、しんどいことからは離れたくなるものです。先ほど、転職を2回経験していると申し上げましたが、そのうちの1回は「逃げる」ような退職でした。

後悔が全くないわけとは言えませんが、結果的には転職してよかったと思っています。

詳細が気になる方は下の記事をご覧ください。実体験を書かせていただいたものです。

もしその「逃げたい」気持ちの正体が、“慣れない環境への不安”や“理想とのギャップによる戸惑い”だとしたら、それは時間と経験によって乗り越えられる可能性があります。

急がば回れ、なんてことも案外ある

職場のシステム、人間関係、仕事の流れ…初めての環境でうまくいかないのは当然です。今は見えていないだけで、半年、1年と経つうちに、自分なりの立ち位置が見えてくることも多いのです。

また、少しずつスキルが身についていくことで、「辞めたい」よりも「もう少しやってみよう」と思えるようになることもあります。

特に診療放射線技師は技術職です。どれだけ知識、技術、経験を身に付けたかでキャリア形成が左右されます。もし仮に入職後3か月で辞めるようなことがあれば、おそらくどこの病院でもほぼ1からの再スタートになってしまうでしょう。

逃げ癖がついてしまったら、やり直すときにとてもしんどい思いをしてしまうでしょう。後々のことを考えてから、もう少し今の環境で学ぶことを増やしてもよいのではないでしょうか?

いわゆる円満退職にはならなくても、自分にとって満足のいく退職には出来るかもしれませんよ!

ただし、限界を超えてまで我慢する必要はない

入職して早々に辞めることへの抵抗感をここまで示してきたわけですが、もちろん全員に当てはまるわけではありませんし、例外はあります。

心身に異常をきたすようなストレスや、改善の見込みがないハラスメントなどがある場合は、話は別です。

そのような状況に耐え続ける必要はまったくありません。あなた自身を守るためにも、早めの退職や転職は正当な選択です。

むしろ変に頑張りすぎて取り返しのつかない結果になってしまわないためにも、引き際は必ず心得ておいてください。きんちゃんとの約束です。

診療放射線技師は技術職、スキルはあるだけお得

最初の職場で得た経験は、たとえ辛いことばかりだったとしても、必ず今後のあなたの糧になります。数年後、次の職場で「あのとき頑張ってよかった」と思える瞬間がきっと来ます。

短期で辞めた職歴だけが積み重なってしまうと、転職活動でも不利になることがありますし、自分の自信を失ってしまう原因にもなりかねません。だからこそ、ある程度の経験を積むことは、将来の自分にとって大きな財産になるのです。

技師歴5年目のきんちゃんもここに来るまでで、診療放射線技師に必要なスキルがいくつか存在することを間違いなく自覚しています。必要なスキルについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

「今後の自分」を見つめ直す時間も大切に

「辞めたい」と思うその気持ち、決して否定しません。むしろ、その感情が芽生えるほど、あなたが真剣にこの仕事や職場と向き合っている証だと思います。

理想と現実のギャップに苦しむのは、志を持ってこの道に進んできたからこそ。だからこそ、その「辞めたい」が、本当に今の自分にとって最良の選択なのかどうか、一度冷静に見つめてみてください。

新人の場合は、慣れない環境の変化で特にギャップで誤った判断をしてしまう可能性もあります。一時の気の迷いだけで将来の自分のキャリアを台無しにしてしまうようなことだけはないようにしてほしいです。

つらい毎日が続くと、「今すぐここから抜け出したい」という気持ちが膨らんでいきます。でも、感情がピークに達した状態では、正しい判断がしづらくなるものです。そんなときこそ、一歩立ち止まって、「自分はなぜ今こう感じているのか」「本当にすべてがダメなのか」「乗り越えた先に何があるのか」と、少しだけ自分に問いかけてみてください。

「なんとなく逃げる」のではなく、しっかりと考えたうえで行動すること

大切なのは、「なんとなく逃げる」のではなく、しっかりと考えたうえで行動すること。それが、これからのあなたの人生を支える軸になります。

もし、少しでも「もう少しやってみよう」と思えるなら、それはあなたの中に「成長したい」「乗り越えたい」という意思がある証拠です。逆に、心や身体が壊れてしまいそうなほどの苦しみなら、早めに職場を離れることは決して逃げではなく、自分を守るための立派な選択です。

あなたの未来は、今の選択ひとつで大きく変わります。焦らず自分のペースで、どうか、自分を大切にしながら、納得のいく選択をしてください。

診療放射線技師が新卒で退職するメリットとデメリットを比較した記事も公開しているので、これを読めばより納得のいく選択ができるはずです。

ではまた

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