~5年目放射線技師が語る~転職時に役立つスキル5選

放射線技師の転職

転職を検討し始めたあなたへ

この記事を読んでくださっている診療放射線技師の皆さん、毎日お疲れ様です。

このブログを運営している私、きんちゃんは今まで2回の転職を経験している技師歴5年目の診療放射線技師です。

そんな私の考えも交えて、転職を考え始めたあなたへ、転職するときに持っておくと役立つスキルを5つ紹介させていただきます。

日々の業務の中で少し意識するだけで磨かれるスキルもありますので、ぜひ最後までご覧ください。

転職を考える放射線技師が直面する不安

放射線技師の方が転職を考えるきっかけは、人それぞれだと思います。

今の病院で経験できないモダリティを操作してみたい、他の診療科も学んでみたい、総合病院で働いてみたい、といった自分のキャリアアップを目的とした理由。

家庭の都合で実家に帰らなければいけなくなった、結婚して引っ越すことになったといった家庭環境の変化による理由。

職場の環境に不満がある、辛い仕打ちを受けている、といった自己防衛のための理由。

きっかけは人それぞれですが、直面する不安はこのようなものが多いのではないでしょうか?

  • まだ自分の経験は浅いのではないか?
  • どのような技師が求められているのか分からない
  • 転職するまでに身に付けなければならないスキルは何だろうか?

この記事では、今から皆さんに、転職市場で評価されやすい5つのスキルを紹介します。これらを意識して身につけることで、より良い転職先を見つけるための武器となるはずです。

転職市場で評価されやすいスキル5選

それではさっそく、技師歴5年目のきんちゃんが考える、転職市場で評価されやすいスキル5選を紹介していきます。

  • 幅広いモダリティの経験
  • 当直や夜間業務の経験
  • 後輩の指導経験
  • 他の技師に負けない専門分野を持つ
  • 基本的なコミュニケーション能力を備えている

細かい点や条件まで含むと、規模の大きな話になってしまうので、どの病院でも意識すれば磨くことのできるスキル5つを選ばせていただきました。

あなたはこれらの内いくつのスキルを習得していますか??

幅広いモダリティの経験

診療放射線技師は技術職なので、出来ることが多いに越したことはありません。やはり幅広いモダリティの経験がある技師の需要は高いといえるでしょう。技師歴が浅くても、即戦力になるのは間違いないですからね!

※数日だけ助っ人として経験したことのあるモダリティを含むのは賛否両論別れますが、自分の首を絞める結果にならない確証があるならそれでも良いと思います(笑)

代表的なモダリティをまとめてみました。

経験しておくと間違いないモダリティ
  • レントゲン撮影
  • ポータブル撮影
  • CT
  • MRI
  • 透視検査

さらに自分の付加価値を高めるためには、こちらのモダリティを経験しておくと大きなアドバンテージになりますよ!

経験してたらすごい!?モダリティ
  • アンギオ(血管内カテーテル検査)
  • 核医学
  • 放射線治療

レントゲン、ポータブル、CTは経験してたら間違いない

放射線技師になった時にまず教えてもらう業務はレントゲン撮影である病院がほとんどでしょう。撮影する部位は病院の特徴によって異なるかもしれませんが、その病院で撮影する部位はほぼ教えてもらえるはずです。特に胸写は、ほとんどの技師が最初に教えてもらう撮影方法なのではないでしょうか?

レントゲン撮影をある程度できるようになったら、次に教えてもらえるのはポータブル撮影CT撮影だと思います。

病院によってはポータブル撮影担当がいて、午前中は病棟患者の撮影をするのでやっていくうちにポータブル撮影はできるようになるでしょう。オペ直後のポータブル撮影まで出来るようになったらばっちりですね!

CT撮影は、単純撮影→造影撮影→特殊検査(施設によるが、大腸CTやXeCTなど)という順番で教えてもらうことでしょう。単純撮影も部位ごとの撮影(頭部、体幹部、四肢、整形領域など)ができるようになるのにそう時間はかからないはずです。

造影検査の場合は、病院によって撮影方法や注入条件も異なりますが、造影理論をしっかりと身に付けてさえいればそこまで苦労することはないはずです。肝ダイナミックやCTAまで撮影できるようになったら、実力が十分身についたといえますよ!

透視検査、MRIの優先度は病院によって異なる

透視検査はできたらそれに越したことはないです。ただし、病院によって先生のやり方に合わせる必要があるので優先度は低いのではないかと考えます。

MRIはそもそも導入していない病院も存在します。導入していたとしても、検査数が少なかったり、夜間業務の際は撮影を行っていない施設もあるくらいです。(MRIの安全教育が徹底されていないなどの理由)

撮影できたら、経験したモダリティが一つ多くなるので設備があるならやるべきなのは間違いありません。ただし、透視検査と同様で優先度はレントゲンやCTほど高くはないと判断しました。

アンギオはやってたら大きなアドバンテージ!核医学と放射線治療は、、、

画像引用:https://j-depo.com/news/angeion.html

アンギオ(血管内カテーテル検査)は、ある一定規模の病院を目指す場合は絶対に身に付けていたほうがいいです!!

これはきんちゃんの経験則を踏まえてですが、アンギオを経験しているのとしていないのとでは、本当に選択肢が全然違います!!医師はもちろん、オペ看護師や臨床工学技士(MEさん)とのかかわりも増えるので、経験だけでなく知見や人脈、情報量も段違いになりますよ!!

アンギオを経験できる施設にいるなら、絶対そこまで出来るようになってから転職先を勧めたほうがいいです、断言します!👍

一方、核医学検査と放射線治療も大きな武器になるのは間違いないです。ですが、病院の規模が大きいところでないとなかなかこの2つのモダリティを経験できるところは少ないのではないでしょうか?

汎用性の面から考えて転職時に経験しておくべき優先度は低いと判断しました。

当直や夜間業務の経験

中途採用者に求められるのが即戦力であることは周知の事実でしょう。モダリティ以外で経験した方が良い業務は「当直・夜間業務」です!

新卒で入職した技師が仕事を覚える順序をいくつか省略、効率化して少しでも早く当直・夜間業務に入ってもらうことが中途技師本人にメリットがあるのです!

中途採用者が受けるメリット
  • 有能な人材をアピールできる
  • 給料が増える
  • 発言権を獲得しやすい

経験者であるほど、入職してから当直・夜間業務に入るまでの期間は短くなる傾向にあります。

そうなると、周囲(主に同じ部署内)でこう言ったうわさが流れ始めるわけです。

今月入った○○さん、もう当直入り始めるとかヤバいな!←いい意味で👍

こうなれば、もはやあなたの存在は部署になくてはならないでしょう!(笑)

実際、圧倒的短期間で当直までやれるようになったら自分自身にも自信がつくはずですよ。3か所目の病院で、入職後3か月目で当直に入り始めたきんちゃんが保証します!!

収入アップ目的での転職でも得しかない!?

当直・夜間業務に入れるようになれば当直手当などで給料も増えるので、家計も潤うでしょう。給料アップ目的で転職した方なら、1日でも早く当直に入りたいはずですよね?

超スピードで当直・夜間業務に入り始めるような偉業を成し遂げる方なら、中途ながらに発言権もそれなりに持てるようになるはずです。

今まで経験してきた知識を新たな病院の仲間たちに共有することで、みんなでレベルアップを目指しましょう!!

後輩の指導経験

技師歴が長ければ長いほど、自分より後に入職した後輩技師に対して指導係になったことが多くなるでしょう。直接指導係に任命されることが無くても、質問を受けた際に答えたり、業務内容を教えたことがあると思います。

新しい職場では、新しい知識や技術を学ぶことが多くなりがちですが、その中でも今までの経験が生かされる機会は意外と多いです。

脳神経外科→循環器内科が強みの病院に転職したけど、頭部撮影を頻繁に行うなど、診療科が異なっていても意外とかかわりが強かったりします。

前の病院での検査内容や撮影方法、知っておくと便利な医療知識などを聞かれた際に、後輩の指導経験があれば説明を分かりやすく行うことができるでしょう。

一度うまく説明してその知識を役立てることができれば、次の機会もすぐにやってきます。「この検査のことなら○○さんが詳しいから頼らせてもらおうか!」みたいな感じですかね(笑)

他の技師に負けない専門分野を持つ

指導経験とやや重複する内容になりますが、他の技師に負けない専門分野を持っている放射線技師は強いです。

すべてのモダリティをまんべんなくこなせることも大切ですが、何か一つでも「この分野(モダリティ)なら誰にも負けない」と言えるスキルがあると、本当にどの病院でも重宝されます。

皆さんの職場でも、「このモダリティのことならこの人」みたいなポジションの技師はいるのではありませんか?きっとその方々は継続して勉強して学び続けたからこそ、そのポジションに立てているのでしょう。

その努力量は想像しようとしてもなかなか難しいものがありますね、、、

どの職場に行っても間違いなく重宝される人材なのは間違いないので、興味があるモダリティのある技師の皆様はその道を究めることを目指してみるのもありですね!

仮に転職しない場合でも、学んだ知識は一切無駄にならないうえに今の立場が良くなる可能性もあるのでメリットしかないでしょう!!👍

基本的なコミュニケーション能力を備えている

ここまで4つのスキルを紹介してきましたが、どれだけそれらを高くても最後のこのスキルが致命的なら評価は悲惨なことになるでしょう、、、

ズバリ最後のスキルは、「基本的なコミュニケーション能力を備えている」ことです。普通で当たり前のことですが、とても大事なことなのです。

中途を採用するとなったら、周囲の評価は多種多様ですが共通して多くの人が気になるところは人柄です。つまり、どのような性格あるいは人間性の人物か?に興味が集められます。

能力的な要素で見るなら実力がある人物を採用するのは当然ですが、職場は人と人が共に働く場所です。そんな場所を訪れるにあたって、他所からやってくる人に対して懐疑的な目を向けられてしまうのは仕方ないでしょう、、、

それでも、基本的なコミュニケーション能力を有していれば悲惨な結果にはならないはずです。基本的な事柄ですが、今一度、おさらいとして確認をしておくことをオススメします。

基本的なコミュニケーション能力
  • あいさつ、感謝、謝罪
  • 相手の話をしっかり聞く
  • 勝手な解釈をせず確認をする
  • 適度に気を配る

きんちゃん自身も、すべて100点満点にできているわけではありませんが、落第点にはならないように気を付けています。

どれだけ経験年数を重ねても、このスキルに関しては初心を忘れずにいるべきですね。

まとめ:転職市場で評価される放射線技師になるために

5年目技師が考える、転職市場で評価されやすい放射線技師になるためには、以下の5つのスキルを意識して身につけることが重要です。

  1. 幅広いモダリティの経験を持つこと(多様な業務に対応できる)
  2. 当直や夜間業務の経験があること(即戦力として期待される)
  3. 後輩の指導経験を持つこと(教育スキルを持つ技師は重宝される)
  4. 他の技師に負けない専門分野を持つこと(専門性が高いと強みになる)
  5. 基本的なコミュニケーション能力を備えていること(職場で円滑に働ける)

これらのスキルを意識しながら経験を積むことで、より良い転職先を見つけやすくなります。スキルを一つ身に付けるごとに、あなたの市場価値は間違いなく上がっていきますよ!

納得のいく転職を成功させるために、今から少しでもスキルを磨いていきましょう!!

ではまた

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