
皆さんこんにちは、きんちゃんです。
放射線技師の業務で避けては通れないのが「当直・夜間業務(夜勤)」ですよね。忙しさはどれほどなのか?体調を崩したりしないか?
ネットで調べようにも前提が違いすぎてあまり参考にならないことも、、、
そんな方々に向けて、大学病院と中小規模病院2か所の計3か所の病院を経験したきんちゃんが、それぞれの病院の形態による当直業務の内容を詳しくお伝えします!
実際の仕事内容や忙しさ、いつから入ったのか?などの基本から、独自の忙しさを予測する方法も伝授しちゃいます👍
きんちゃんの経歴紹介
私が今まで経験した病院は全部で3か所です。それぞれ規模も業務内容も違いがあります。
- 1つ目:総合大学病院・放射線治療部所属(当直なし)
- 2つ目:中小規模病院・脳神経外科メイン(当直・オンコールあり)
- 3つ目:中小規模病院・循環器&心臓メイン(当直あり・オンコールなし)
どれも異なる形態でしたが、社会人4年目でこれだけ病院を転々としている技師はなかなかいないのではないでしょうか?(笑)
1つ目の病院では、放射線治療部所属の場合は当直・夜勤が免除されていましたので、同期の話を基にお伝えできればと思います。
きんちゃんの経験を基に、皆様の疑問や悩みをばっちり解決しちゃいますよ!!
悩みの共有:新人技師や学生が抱える当直への不安

まずは、当直に対する新人技師や学生のよくある悩みや疑問を整理してみましょう。
- どれくらい忙しいの?
- 夜中にずっと仕事しているの?
- 寝れる時間はある?
- ご飯はいつ食べているの?
- いつから当直って入れるの?
- 具体的に何するの?
新人技師の目標は、「当直に入れるようにする」というのがどこの病院でも共通していることでしょう。
病院によってそれまでの経緯や期間が異なるので、どの情報が正しいのか分からなくなりますよね、、、
また、特に初めて当直に入る新人技師は、「自分に務まるのか?」というプレッシャーを強く感じるものです。この記事では、こうした不安を解消できるよう、具体的に解説していきます。
当直・夜勤の悩みを解消します!!

先ほど述べた悩みを、きんちゃんの経験を基に一つずつ解決していきます!
まずは、忙しさと勤務時間についてです!
夜間の忙しさは、病院規模に比例する
何となく想像がつくかもしれませんが、規模が大きい病院ほど夜間の忙しさもそれに比例します。総合病院や大学病院などが、特に忙しいですね。
1つ目の病院は大学病院だったのですが、とめどなく救急搬送がされ続けていたそうです。
三次救急に該当する病院であれば、一定以上の重症度だと全て回されてくるので仕方ないことなんですよね(笑)
忙しいので当然寝れる時間はありません。多少の小休憩くらい(ご飯をかきこむ)はありますが、のんびりできるという希望は捨てたほうがよさそうです。
中小規模なら日によるし、寝当直もある

2つ目、3つ目の病院は日によって忙しさが全然違います。それこそ寝る間もない日もあれば、何も来ない日(寝当直:病院に寝に来る)もざらです。
件数が少ないほど体の負担は楽なのですが、たとえ一件だけでも深夜2時とかに起こされたら普通に辛いです。それが緊急オペに繋がったらもう、、、(笑)
ただし、中小規模の病院では周囲の地域病院と連携して輪番を決めていることがあります。
輪番:救急の受け入れを付近の病院全てで断られた時に、最終手段として搬送を受け入れる病院の持ち回り。
輪番の日に当直にあたったら、寝当直は諦めたほうがいいかも、、、
当直の日と輪番の日がかぶっていないか、毎回必ずチェックしていましたね~。
それくらい嫌われているのが輪番です。
- 夜間の忙しさは病院の規模に比例するが、たまに何もない日もある。
- 規模の大きな病院程、寝れる時間は無くなっていく。
- 中小規模なら日のよるため、忙しい日もあれば寝当直の日もある。
- 輪番の日は、普通にしんどい。
夜中にずっと仕事しているの?

当直業務の場合は、有事の際だけ仕事をしています。
有事の際とは、患者対応や検査、画像作成や事務作業などを依頼された時です。それ以外の時間は、基本的に何をしていても問題ありません。
ただし、いつ呼ばれてもすぐ対応できるように病院の外へは出るのが禁じられています。
緊急検査の時に、放射線技師がいなかったら患者さんがかわいそうですからね。
夜勤の場合は、勤務扱いになる

当直だと常に働き続ける必要はありません。勤務時間外の扱いになるので、最低限病院の機能を保つための業務に努めればそれ以上は要求されないことが前提です。(救急患者の来ていない時間に雑務をしなくてもよい)
ですが、夜勤の場合はれっきとした勤務扱いになります。そのため、救急患者がいないときでも何かしらの業務を行う必要があるはずです。
ここだけ聞くと、自由時間がある当直のほうが優れているように聞こえますが、夜勤でも良い点はあります。
夜勤と当直は、勤務開始時間が違う

勤務扱いの夜勤では、夜間だけの業務になるため出勤自体も夕方からの場合が多いです。きんちゃんの2つ目の病院では、夜勤の看護師さんが17:00から勤務開始していました。
夜勤が適応されている放射線技師も同じようなケースになるはずです。
一方で、当直の場合は日勤から続けてになります。なので、当直の人が朝出勤したら、帰宅できるのは翌日以降になります。つまり、当直者は丸一日病院内で働かされている状態になりますね(笑)
変えれる時間も病院によって異なります。施設によっては、帰れるのは翌日の12:30か下手したら定時までいる羽目になることも、、、
翌朝に帰れる病院に転職して本当に良かった~!!(笑)
当直の特徴はこちらのとおりです。
- 当直の場合、必要な時だけ働けばそれ以外の時間は何をしていてもよい。
- 当直の日の始業時間~翌日まで病院に居続ける必要がある。
- 当直翌日は、帰れる時間が病院によって異なる。
一方で、夜勤の特徴はこちらのとおりです。
- 勤務扱いのため、夜通し何かしらの仕事をする必要がある。
- 夜間のみの勤務のため、出勤は夕方からの場合がほとんど。
- 翌朝には引継ぎをすれば帰宅できる。
ご飯はいつ食べているの?

2つ目の病院では、当直者に対して晩ごはんと朝ごはんが病院から提供されていました。
検査とかぶっていないときは、晩御飯を19:00過ぎに食べてましたかね。検査と重なってしまっていたら、それがひと段落してからになります。
朝ごはんに関しても7:00くらいに食べていました。朝晩共に、早めに食べて残りの時間はのんびり過ごすようにしてた気がします。
ご飯食べている最中に呼ばれることもしばしばあったので、ご飯自体をゆっくり楽しむことはちょっと難しかったですね(笑)
3つ目の病院でも、同じような時間帯で食事を済ませています!
当直中はどんなものを食べているの?

当直中は、外に出れないので事前に買ってくるか、家から持参するかしかありません。
きんちゃんのケースでは、病院食+一品の定食が提供されていました。ボリュームは普通にあるので満足のいく量でしたし、お菓子も持ち込んだら贅沢な一人打ち上げの開幕です。
休日の1日勤務は、コンビニで弁当やカップ麺を買ってささっと食べていました。
- 検査とかぶっていなければ、食べたい時間に食べれる。
- 検査が続くと、0時過ぎになることも、、、
- 食事中に呼ばれることもあるため、のんびりはできない。
いつから当直って入れるの?

病院によって当直に入り始めるタイミングは異なりますが、おおむね共通しているのは「一人で仕事を回せるようになった時」です。XPやCT、MRIはもちろん、緊急オペの際にやることやオペ用3D画像の作成も必要になるでしょう。
期間でいうなら、6か月の場合や1年後の病院がほとんどでしょうか?中途の場合は、もう少し早く入ることになるかもしれませんね。
各病院ごとの新人教育では、仕事の優先順位が決まっているのですが、個人の実力によって多少左右されはします。
- 1つ目の病院:1年経ってから
- 2つ目の病院:10か月経ってから
- 3つ目の病院:6か月経ってから(中途の自分は、3か月で入りました)
もちろん、この期間が経てば当直に入ることはできるかもしれませんが、能力的にはかなり個人の力量によるところが大きいです。
例えば、CTで日々の検査を回すことはできるけど緊急時のCT撮影はやったことがない、とかだと当直中に余裕で詰むでしょう(笑)
そのような抜けがないように、事前に確認してから当直に入っても問題ないか確認するべきですが、なるべく先輩の教えを忠実に守って予定通りのペースで仕事を覚えられるように本人が努力することも必要ですね。
- 病院によって異なるが、早いところで入職後半年~1年がほとんど。
- 本人の力量次第では早くも遅くもなる。
- 新人教育の順番通りにいけるように、努力することが大切。
番外編:その日の忙しさを予想する方法

当直者にとって一番良いのは、「当直時間中に何も検査がないこと」だと思います。(個人的な見解です)
救急患者が来る可能性が低ければ、夜間ものんびり寝ることができるので精神的にも肉体的にも気楽ですよね。そのためには、当直日の忙しさを予想する方法を知っておく必要があります。
そんな方法があるなら、知りたくないですか~??
きんちゃん独自で編み出した方法を、ここまで読んでくれた皆様にだけ!特別にお伝えします!!
- 病床数の空き具合を確認する
- 一緒に当直をする医師や看護師を確認する
- 輪番かどうか確認する
当日の忙しさ具合にもよりますが、事前に確認できることがほとんどなので、しっかり覚悟を決めて当直に臨むことができるでしょう。
詳しくは別の記事で解説予定です!お楽しみに!
まとめ:放射線技師の当直は「病院次第」で大きく変わる

結論:放射線技師の当直は「病院次第」で大きく変わる
というわけでありますが、きんちゃんの経験を可能な限り皆様にお伝え出来たかと思います。
当直・夜勤に入るにあたっての疑問や悩みが少しでも解消できれば幸いです!
新人技師や就職予定の学生の皆さんも、事前に当直の流れやポイントを知ることで、余計な不安を減らせます。この記事にまとめたリアルな情報を活用し、自信を持って当直デビューを迎えましょう!
ではまた
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