放射線技師の当直、今日は忙しい?それとも寝当直?

放射線技師の当直業務は、病院や日によって大きく異なります。救急搬送が続けば夜通し検査や緊急オペに追われますが、静かな日はほとんど呼ばれず寝当直になることも。
「今日の当直は忙しいのか?」と気になる方のために、読んでほしい記事です。
技師歴4年目で規模の異なる3か所の病院を経験したきんちゃんが、自分の経験を基に、当直前に忙しさを予測する方法をまとめました。
これを実践すれば、当直で急な忙しさに襲われる機会を抑えることができるでしょう!
ぜひ最後までご覧ください!!
どれくらい忙しくなるか分からない、、、
当直に入る前、こんな悩みや疑問を抱いたことはありませんか?
特に新人技師の方は、当直の忙しさが読めず、無駄に緊張してしまうこともありますよね。
そんな不安を少しでも和らげるために、忙しさを予測する方法をお伝えします。
事前の情報チェックである程度予測できる

当直の忙しさを完全に予測することは難しいですが、いくつかのポイントを抑えることである程度の目安をつけることができます。
きんちゃん独自の忙しさ予測方法をこちらにまとめました!
ひとつずつ、見ていきましょう!
医師も人間、疲労もするしメンタルにも左右される

当直が忙しくなる理由って、何なのでしょうか?
救急車で搬送される場合は、必ず事前に受入可能かの電話が病院にあります。搬送したけど入院も検査もできなければ意味ないですからね(笑)
電話を受けるのは外来夜勤の看護師や、救急受付担当の事務員であることが多いです。連絡を受けたら当直医に情報を伝えて、受け入れ可能か不可能かの判断が下されます。
今回紹介する予測方法の一部には、その判断をする当直医のコンディションも考慮する方法です(笑)
1つ目:当直医と夜勤看護師メンバーは誰?

夜間業務を共にこなすメンバーの確認はとても大事です。なぜなら、救急の受け入れをバンバン行う医師や看護師の存在はどの病院でも話題に上がっているからです。
(病院的には、1件でも多くの救急を受け入れたほうが利益につながるんですけどね、、、)
大病院でも小規模病院でも、夜間の対応可能人数は限られています。そんな中で、連絡がきた救急を片っ端から受け入れていては、忙しくならないわけがないですよね。
冗談に聞こえるかもしれませんが、きんちゃんが以前働いていた病院ではこういう先生がいました。当直担当者表を見て自分と被っていった日はちゃんと忙しかったです(笑)
逆に言えば、そういう人たちと当直日が違うのなら忙しさはそこまでないともいえるでしょう。
医療従事者の中には、「稼ぎ頭」がいる

スタッフ間でも、話題に上がることが多々ある「稼ぎ頭」の存在ですが、これは訳すとこういう意味です。

○○さんが当直(夜勤)の日は、いつも忙しいのよね~
いわゆる「もっている人」を表す言葉で、救急や緊急オペになるような患者を病院に呼び込みがちだということです。本人が何かしているわけではないのですが、なぜかその人が当直に入る日は忙しくなりがちなんですよね、、、
また、一人じゃなくても、看護師との組み合わせで効果を発揮する場合もあるので結構厄介です(笑)そのあたりの情報は事前に集めれるだけ集めましょう!
2つ目:病床の空き具合をチェックしよう

結論から言うと、満床の時は平和な当直になることが多いです。ベッドの空き数が増えるほど、忙しくなる確率が上がります。
病院に入院できる人数は決まっています。ベッドコントロールなどをして空きベッドを無理やり作ることも可能ですが、それでも限界があるのです。
病床の空き具合と夜間が忙しくなることの関係ですが、空きベッドは入院することになった人が使うベッドです。
夜中に救急搬送されてきた患者が検査をした結果、帰宅できないと判断された場合に入院となります。入院するか帰宅するかの判断は検査をしないと分からないので、空きベッドがない状態ではそもそも救急搬送を断るしかなくなるというわけです!
万が一検査をした結果、即入院ということになってもベッドがないとどうしようもないですからね~
検査だけして他院に搬送されるケースもある
満床でも、検査のために受け入れることがあります。それは、以下2パターンのどちらかに該当する時です。
- 軽度な症状の場合
- 「検査だけなら可能」と約束を事前にしている場合
軽度な症状の場合

病院によりますが、軽微な症状の患者が救急搬送されてくる場合もあります。微熱が出た、指を切ったなどです。
医師のほうで「検査をするまでもない、簡単な処置(内服や点滴)で済むレベル」と判断されれば、満床でも受け入れることがあります。
当直医側の心理としては、救急対応中はお金が発生する歩合制なので(病院によります)軽度なものの受け入れならラクに稼げる、といった感じでしょうか?(笑)
「検査だけなら可能」と約束を事前にしている場合
何があっても入院はできない、と前約束をして搬送を受け入れている場合もあることをご存じですか?
症状から見て至急検査をしなければいけないけれど、どこも受け入れてくれない。そんな時にとりあえず検査だけでもしてほしい場合は、検査のみ対応で救急患者を受け入れることがあります。
きんちゃんの知っている状況では、検査をしている最中に次の搬送先を探している感じでしたね。
救急隊の方も搬送先がないといつまでも次の搬送先に行けないので、大変ですよね~
3つ目:当日オペの予定

当日実施するオペの内容が、夜間の忙しさに影響を及ぼすこともあります。
もともと予定されるオペであっても、定時過ぎまでかかってしまうことで夜間帯が忙しくなってしまうということです。
オペ直後のCT撮影やポータブル撮影など、放射線技師が関わるような件もあるので、オペの進捗具合を確認してくことが必要ですね。
また、普段の検査時と違ってオペ後は結構スピードと正確さを求められるものでもあるので、慣れていないと精神的にきついものもあります。(実体験です、、、)
当直時間が始まってからそのオペが終了するまでは、謎の緊張感を味わい続けることになるでしょう。そしてオペが終わった後の解放感は気持ちいものですよ~
4つ目:輪番かどうか確認する

輪番の日と当直の日がかぶると結構萎えます。
輪番:救急の受け入れを付近の病院全てで断られた時に、最終手段として搬送を受け入れる病院の持ち回り。
輪番の日に当直にあたったら、寝当直は諦めたほうがいいかも、、、
当直の日と輪番の日がかぶっていないか、毎回必ずチェックしていましたね~。
それくらい嫌われているのが輪番です。行く当てがない救急患者は全部搬送されてくるような制度なので、いろいろ来ますよ、、、
病院のメイン診療科が脳神経外科であっても、腹痛や発熱、四肢の打撲なんかもきてたので、普段の業務からどんな検査も対応できる知識と技術を身に付けておくべきですね!
まとめ:「今日は忙しくなりそう」を事前に知って余裕のある当直を

放射線技師の当直は、事前の情報チェックである程度の忙しさを予測できます。
- 当直医や看護師の顔ぶれを確認(なんでも受け入れる医師なら要注意)
- 病床の空き状況を確認(空床が多いと搬送が増えやすい)
- 当日オペの予定を確認(長引きそうなオペはないか?)
- 輪番病院の日をチェック(地域の救急搬送が増える可能性大)
「今日は忙しくなりそう…」と分かれば、心の準備ができるだけでなく、業務の優先順位もつけやすくなります。
事前の情報収集で不安を減らし、落ち着いて当直対応に臨みましょう!
また、こちらの記事では病院ごとの当直の違いをまとめています!ぜひこちらもご覧ください!
ではまた
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