診療放射線技師として3年働いて考える現状と今後の展望

学生、新人技師に向けて

皆様、毎日の業務お疲れ様です。

この記事を見に来てくださっている方のほとんどは、診療放射線技師、あるいは診療放射線技師を目指す学生であることでしょう。

タイトルにもある通り、この記事では、私が診療放射線技師として3年間働いて得た経験や見解をもとに、同じ立場、同年代の技師や新入職の技師たちに向けて、現状把握と将来展望について共有します。

この記事を読んだ皆様にとっても、学びのある内容であれば幸いです。

診療放射線技師の不安や悩み

診療放射線技師として働く上での悩みは尽きません。

学ぶことが多いのは非常に楽しいことではありますが、同時にとても大変なことでもあります。

技術の向上やキャリアの発展、働く環境の改善など、さまざまな課題があります。

しかし、それらの課題を克服することが、より充実したキャリアを築く第一歩です。

この記事を書こうと思ったきっかけ

3年という節目に対して、診療放射線技師としての日々の経験や考えを整理し、今後のキャリアについて他の技師たちと共有したいという思いから、この記事を執筆することに決めました。

また、新入職の技師たちや技師を目指す学生により良いキャリアを築くための一助となればと願っています。

3年間で学んだ技術と今後の展望

ここからは、私が診療放射線技師歴3年の中で学んだこと、そして、これからのキャリアアップに対しての今後の展望についてお話しします。

病院の規模

まずは、私が所属する病院についてです。

私の職場は、地域の中核病院として機能しています。

診療科目は幅広く、メインは脳神経外科、他にも内科、循環器内科、血液内科、外科、整形外科などがあり、日々さまざまな患者さんに対応しています。

主な業務内容

この職場における診療放射線技師の主な業務内容は、大きく分けて7つです。

  • レントゲン
  • CT
  • MRI
  • 3D画像作成
  • 特殊検査
  • 血管内治療
  • 事務作業
  • 当直、夜間拘束業務

ちなみに、特殊検査はCTやMRIの検査の中でも頻度がかなり少ないものや出来る技師が限られているものを指します。

例として、冠動脈CT、大腸CT、Xe(キセノン)CT、心臓MRI、下肢MRIなどが挙げられます。

また、血管内治療は脳神経外科の優秀な先生方が担当していて、脳血管、頚部血管のアンギオ検査やCAS、コイル塞栓術、FD術などをほぼ毎日行っています。

私が担当している業務

まず前提として、当院の担当するモダリティは毎日午前と午後で変わります。

これは、当直、夜間拘束業務を一人でこなすためにすべての検査を一人でこなす必要があるからです。

今働いている病院で働き始めてから丸2年がたとうとしていますが、実際に当直、夜間拘束業務に入り始めたのは入職して10か月後くらいでした。

あの頃は検査依頼の電話が鳴るたびにびくびくしてましたね(笑)

さて、私が担当している業務ですが下のとおりです。

特殊検査以外はすでに経験済みです。

また、血管内治療も今年から入り始めました。

入門として、アンギオ検査をひたすら行っています。

次に出来るようになりたい業務

次にできるようになりたい業務は、やはり血管内治療でよりほかの手術をこなせるようになりたいですね!!

CAS、コイル塞栓術、FD(フローダイバータ)など、いくつかありますがまずはいずれか一つを実践できるようになりたいです!!

技師として継続的に磨いていきたいスキル

技師として磨きたいスキルは、技術力はもちろん、チームワークや問題解決能力も重要です。

また、最新の医療技術や機器に常に対応できるよう、学び続ける姿勢も大切だといえるでしょう。

ありがたいことに、私の職場には目標としたくなるような仕事のできる先輩方がたくさんいるのでお手本には困らないですね(笑)

スキル獲得のために必要なこと

スキルを磨くためには、継続的な研修や勉強が欠かせません。

日々の業務内で学んだ小さなことをたんたんと身に付けていく必要がありますね。

また、同僚や上司との情報交換やフィードバックを通じて、自己成長を図ることも重要です。

今行っている検査や知っている知識も、もしかしたら足りない分野やより効率的な方法があるかもしれません。

検査のやり方は人によって微妙に進め方が違ったりします、人のやり方を見るだけでも自分のやり方と照らし合わせて良いと思ったことは積極的に取り入れていきます!!

ぶっちゃけた将来性

診療放射線技師としての将来性は、医療の発展に伴います。

技術や知識の習得に加えて、柔軟性や適応力を持つことが、将来的なキャリアの幅を広げる鍵となるでしょう。

個人の場合は?

ここからは、個人的に考えるきんちゃんの将来性についてお話しします。

気になるのは以下の3点です。

収入

今のきんちゃんの収入は、手取りで22万円ほどです。

しかし、内訳は少なめの基本給+手当で構成されており、昇給幅もわずかです。

基本給が少ないこと、昇給幅が微妙なことで、ボーナスへの不満、長く働くことへの不安があります。

同じ業務内容であれば、収入を多くもらえる企業のほうが良いのは言うまでもないことですからね。

もちろん、職場の人間関係や成長できる要素が多いか、といったことも大きく関係しますが(笑)

学べる知識と汎用性

先にも述べた通り、きんちゃんの職場は脳神経外科が強いです。

検査はもちろん、手術も偏りがあります。総合病院と比較すると、得られる知識に偏りがあるといえるでしょう。

ただし、偏りがあったとしても今の自分は職場で業務をこなせているわけですから無理に守備範囲を広げようとしなくてもよいのではないかと考えています。

あれもこれもと下手に首を突っ込んでばかりでは、最終的にいずれも中途半端で終わる可能性もありますから。

生活、健康への影響

休みの日数は一般的よりやや少なめではありますが、平日は当直者に任せて定時に帰りやすいのは良い点です。

そんな中でもっとも不安なのが、健康への影響です。

当直、拘束業務は連絡があるたびに対応します。

どれだけ日中業務で疲れていようと、寝不足だろうと検査を行う必要があります。

場合によっては、緊急手術に発展することもあるでしょう。

週1回の頻度でこのようなことをするため、手当による収入増加が見込める一方で、体調を崩しやすくなってしまうということが非常に不安です。

働き方改革によって、夜勤に切り替わることも考えると気を抜くだけであっという間に体調を崩すのは目に見えています。

健康管理が今まで以上に重要になるといえるでしょう。

ちなみに、当直、拘束業務がない健診センターなどでの従事も候補に挙げられますが、収入が今より減る可能性がるので、健康とお金がトレードオフの関係にあるといえますね。

まとめ

診療放射線技師としてのキャリアは、日々の努力と学びの積み重ねによって築かれます。

この記事できんちゃんが診療放射線技師として3年間働いて学んだこと、これから学びたいことをまとめました。

これからの課題については時間をかけてしっかり改善方向にもっていければと思います。

もちろん、病院によっては業務内容が異なるため参考程度で見ていただければ幸いです。

将来を見据えたキャリアプランを立てるためにも、自己成長を促す環境に身を置き、常に前向きな姿勢を持つことで今後の将来をより明るく輝かしいものにできるよう最善を尽くします。

そして、この記事を読んでくださった皆様のキャリア形成に少しでも役に立ちますように。

ではまた

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